2020.02.29
リアル地酒『普通酒』とは?
& JOURNALVOICE
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この記事を書いた人
亜門お酒の仕入れ担当
黒澤 真人
宮城には、まだまだ隠れた地酒がございます!
自称リアル地酒ナビゲーターこと亜門のお酒仕入れ担当の黒澤です!
今回は、黒澤的リアル地酒「普通酒」についてご紹介いたします!
おそらく、日本酒を飲んだことがある人が一度は飲んだことがあるはずの普通酒ですが
意外と、その存在を知らない人が多いですね。
そもそも日本酒は「特定名称酒」として、大きく純米酒系・吟醸酒系・本醸造酒系に分類され
原材料や醸造方法により、さらに8種類に分類されています。
この特定名称酒に当てはまらない日本酒のことを総称して普通酒と呼ばれています。
現在市場に出回っている日本酒の約6割強が普通酒といわれています。
コンビニに並んでいるワンカップ酒や紙パック、居酒屋などで、ただ「日本酒」と表記されている大手メーカーのお酒などは、普通酒である場合が多いですね。
普通酒の定義というものは明確ではなかったと思いますが、
主に酒米の総重量の10%以上の醸造アルコールが添加されているお酒、もしくは
米と米麹、醸造アルコール以外の原材料を、糖類や酸味料を添加して味、風味、香りなどを調整したお酒が該当します。
これだけ聞くと、ちょっとどうなんだろう?何か飲みたくないな。と思ってしまいますが
ちょっとお待ち下さい!
本当に日本酒好きなら毎日晩酌したいですよね。
日本酒ブームの昨今、圧倒的なコスパを誇る普通酒を眠らせておくのはもったいない!
実は皆様の近くにはあるんです!
大手メーカーではない地元の酒蔵が地元にしか卸していない普通酒がすぐ近くにあるんです!
地元のコンビニのワンカップ酒コーナーの端に大手メーカーのお酒とひっそりと見慣れないワンカップが並んでるはずです。
全国チェーンの大手スーパーのお酒コーナーではなく
近所の酒屋さん棚の目立たない下段にびっしりとストックが置いてあるはずです。
品評会に登場しない、道の駅やサービスエリアには並んでいない、
雑誌に取り上げられない、地方発送されていない、流行に流されない本当の地元の味。
その土地に根付いた蔵人の晩酌酒、地元の人達に愛され毎日食卓に並ぶお酒。
普通酒こそがリアル地酒と言っていいのではないでしょうか?
普通酒 = 2級酒
そんな印象もあるかもしれませんが、百聞は一杯にしかずです。
日本酒に興味がある方は是非、リアル地酒「普通酒」を近所に探しに出掛けてみてはどうでしょうか♪